【お世話になった 「吉野矯正歯科」 の先生 ・ スタッフの方から頂いたお手紙です。】吉野先生より敏行君には一度も会ったことはありませんでした。
でも、なぜか何度も会ったような気がしています。
もしも咬み合わせが悪くて、私たちの矯正治療の患者さんだったらどんな風だったでしょうか?
言うことをちゃんと聞いてくれて、早く矯正治療を終わらせてくれたでしょうか?
言うことをなかなか聞いてくれなくて、なかなか治療が終わらない子だったでしょうか?
それとも、時々言うことを聞いてくれて、時々言うことを聞いてくれない、結構多くいる患者さんのようだったでしょうか?
そんなことを想像することは結構楽しいことだと思います。
というのも、敏行君は、確かに 「俺マジ」 の中で、詳しくお母さんが語られたように、もうすでに肉体はこの世にはないけれども、今もしっかり生きているように、身近に感じているからです。
人として生まれた以上、「人は何のために生きるのか?」 という問いかけは、必ず一度は、全ての人が行うことなのかもしれません。
そして、その問いの向こうにあるものは、「人とは一体どんな存在なのだろうか?」 という問いかけだろうと思います。
私が最近よく考えることは、「人は、ハードウエアというよりは、ソフトウエアだなあ。そして、つねにバージョンアップをしたいと考えているソフトウエアに違いない」 ということです。
人は肉体を持って生まれてきます。そして、いつかどんな人間であれ、(今のところは) 肉体は滅びてしまいます。
美しい人も美しくない人も、お金持ちも貧乏な人も、年老いた人も若い人も、その肉体は滅びてしまいます。
でも、肉体が滅んだことが、その人が滅びたことだと言えるでしょうか?
私は、違うと思います。
生きていた人に宿っていた心、精神は、その人を覚えてくれる人がいる限り、死ぬことはないのだろうと思います。
そして、死なないどころか、日々進化しながら、人の心の中で生き生きと、キラキラと躍動して踊ることも出来る、そんなふうに思っています。
人の生は、たとえ肉体というハードウエアがなくなってしまったとしても、その人を愛して思い出そうとする、生きている人の心の中に、ちゃんとコピーされて存在し続ける、そして、どんどんバージョンアップを重ねて成長する、そんなものだと思うのです。
お母さんが敏行君のことを本にしたいと思ったことは、本当に素晴らしいことだったのだと思います。
本の素晴らしいところは、いくつもの分身が出来ることだと思います。
敏行君が生きた証、苦しんだ証、生きようとした証、肉体が滅んだ証、そして、魂が生き続ける証がいつまでも本の中に宿る。
それが真実である限り。それが忘れないで欲しいと思う気持ちがある限り。お母さんやお父さん、祥子さんや律子さん、ご家族やご親戚、友達や同級生、恋人が忘れたくないと思う気持ちがある限り。敏行君ならこうするだろうと想像する気持ちがある限り。
人一人の命、一生懸命生きた人の命は、まったくもって意味があり、そしてとても重く、輝かしいものだと考えます。
そして、生きている人間は、そんな魂だけで生き続けている人に負けないように、努力をしなくてはいけないだろうと思うのです。
亡くなった人の魂を生かす努力も、自らの人としての生を活かす努力も、きっとしっかりと続けなければいけない、そう思います。
お母さんが、敏行君の誕生日や、骨髄移植が成功した日を第二の誕生日としてお祝いする気持ちは、それゆえにとても意味のある、貴重なものだと思います。
本当に、人が亡くなってしまう日は、きっと、その人が思い出されなくなってしまう日に違いありません。
お母さんを始めとして、敏行君のご家族皆さんが敏行君のことを懐かしく、愛情を持って思い出す限り、その日は来ないに違いありません。
さて、お父さんがされているバンドに関してひとこと付け加えさせていただきます。
半年ほど前に、NHKのクローズアップ現代という番組で、
「オヤジバンドという生き方」 という放送が行われました。(ご覧になられたでしょうか?)
私は、今現在一番心引かれる人種は、「オヤジ」 という人種です (私もそうですが)。
その番組は、音楽好きで、若かりし頃、音楽に熱中していたおじさんたちが、地に足をつけた仕事をしながら、昔とった杵柄で、気の合う仲間たちとバンドを結成し、日本中の地域で、地域の若者を始めとした地域住民に、元気を与える存在になっているという話題でした。
私はこの番組を見たときに、しみじみと 「日本はまだまだ捨てたものではないな」 と感じました。
一般におじさんと言うのは妙な存在です。日本の働く人の中心でありながら、それでいて、特にかっこ良いとも思わない、どちらかと言えば、ださくて、場合によってはずるくて偉ぶった人が多い、そんな風に見られてしまう存在かもしれません。その対極にあるのがオヤジバンドだと思うのです。
オヤジバンドで演奏する人は、「かっこいい」 と思われたい人は、きっと少ないと思うのです。「かっこよくないことはわかっているけれども、音楽が好きだ、そして一生懸命演奏するから、聞いて欲しい」
そういう人の集まりだと思うのです。人としての美しい素直さがそこにあるのだと思います。私は 「オヤジバンドと言う生き方」 というネーミングに、ひどく心が惹かれています。一体これはどういう意味なのか?なんで 「オヤジバンドという集まり」 ではないのか?と。
私はこのネーミングを担当されたNHKの人を尊敬します。
素晴らしいネーミングだと思います。オヤジバンドという生き方。
つまりは、おやじたちは、オヤジバンドに生を注いでいるということだと思うのです。
集まり歌い、演奏し、みんなで盛り上がり、楽しむ。まさに、素晴らしいことではないでしょうか?生き方と名づけるにふさわしいと思います。そんなオヤジバンドの一部をお父さんが担われている。すばらしいことだと思います。
私もオヤジで、音楽は好きですが、何分演奏の才能はないので、オヤジバンドの一員にはなれませんが、いずれ音楽で、世の中を楽しくするほんの一部でも担えば楽しいと思います。(これは、敏行君から頂いた精神と言うよりは、私個人の思惑ですが)
お父さんお母さんに負けないように、私もしっかりと人間らしく生きるために、頑張りたいと思います。
平成20年5月23日 吉野矯正歯科 吉野
スタッフの皆さんより途中省略
律子さんの通院がきっかけで、高野さんが息子さんの闘病記を出版された事を知り、早速読ませていただきました。
敏行さんの10ヶ月の闘病生活、急性リンパ性白血病、
身体と心の変化、治療法、家族や友人の偉大なる存在、家族の思いをありのまま、事実をそのまま書かれた本だからこそ、考えさせられる事が多く、生きていることの喜び、健康である事の幸せを、再確認することができました。
辛く苦しい闘病生活でも、車の免許、受験も成功させ、前向きに力強く頑張って、病気と闘った敏行さんはすばらしい方だと尊敬します。また、敏行さんのお人柄のよさでたくさんの友達と出会い、たくさんの趣味を楽しんで、毎日を充実させた事、そして、みんなに愛されて大事に育てられたこと、最高な人生だったと思います。
私も見習わなければと思いました。健康であることが幸せなことなんだと忘れない様、1日1日を大切に生きていこうと思います。
途中省略
スタッフの皆さんより高野さんが執筆されました本、読まさせて頂きました。
あのような辛い出来事がありながら、祥子ちゃん律子ちゃんの通院を忘れずに来院してくださった事に改めて感謝いたします。
本を読み、母親の強さと優しさ、大切さを学びました。
私は現在2人の子供の母親ですが、未熟な母親であります。
これから幾度と母親として、人間として困ったり悩むことがあるはずですが、そんな時はこの本を読み、パワーを頂こうと思います。
正直言いまして、これまでも何度も 「ツライ」 と思い悩んだことがあります。しかし、この本を読み、自分の器の小ささを痛感しました。高野さんの身に起こった出来事に比べたら…と。
本を読んだ日以来もともと前向きな性格なのですが、もっと前向きになりました。少し母親として強くなれた?強くなろう!としている自分に気づきました。
ありがとうございました。
途中省略
スタッフの皆さんより途中省略
先日、通院の際、お話をうかがい高野様のお書きになられた 「俺、マジダメかもしれない…」を拝読致しました。
私は高野君と同じ学年です。
高野君がどんなに強く、優しい方か、どれだけ人望を集める人物か、読み進めていくうちに一度お会いしたくも思いました。
まわりはまだ大学生で勉強を学んでいたり、私と同じように社会に出て不安を抱きつつも働いている友達がいます。誰かが、もしくは自分が同じ立場になったら、そう考えると涙が止まらなくなりました。
普段何気なくしている両親との会話さえありがたいものに感じました。同時に、高野様のようなお母さん意将来なることができるだろうか。深い愛情を子供に注ぐことができるだろうか。自問自答していました。
とても沢山のことを考えさせられ、自分にとっても周囲の方々にとっても後悔のないよう過ごしていかなければならない、そう思いました。
いつかは誰しも尽きてしまう命ですが、精一杯一秒でも長く、自分を大切にする所存です。
途中省略
スタッフの皆さんより途中省略
ずい分前に三條新聞で、敏行君の記事を読みもしかして高野さん…?と思いましたが、今回お話を聞いてとても驚きました。
本も拝見し、HPで出版に至るまでの経緯もはじめて知りました。
人はどこまで強くできているのでしょうか?
神様はその人に乗り越えられる試練しか与えない…
などと言いますが、本当にそうなのでしょうか?
だとしたら、高野さんご家族は神様に選ばれてしまったのだろうか…。
本を読み終わった時、そんなことばかりぐるぐると考えていました。高野さんご家族の思いや祈りがたくさんつまった本は正直読むのがつらいです。
私も子を持つ親としてお母さんが自分を責める気持ちが切ない位に伝わってきました。そして関わった全ての人にこんなに愛されていた敏行君をうらやましく思います。
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先生始め、スタッフの皆様本当に暖かいお手紙ありがとうございました。少しでも皆さんの生きるための力になれたら嬉しく思います。
ありがとうございました。「俺、マジダメかもしれない…」 を読んでいただいた嬉しいメッセージをまとめました。是非、読んでみてください。
以前産経新聞で紹介されましたが、まだ削除されていなかったのでまたアップしました。
産経ニュース社会面 【新風社破綻乗り越え、息子の闘病記出版 母に元社員らが協力】CDの販売を始めました。試聴も出来ます。
イベントの写真をアップしました。「トッシーと仲間たち」 私の本制作の過程が毎日更新されています。
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